
できものの日帰り手術(ほくろ・イボ・粉瘤など)
できものの日帰り手術(ほくろ・イボ・粉瘤など)
皮膚科で手術の対象となるできものには多くの種類の腫瘍が含まれますが、一般的にはほくろ、イボ、粉瘤(ふんりゅう)、脂腺増殖症、軟性線維腫などは患者様が多く、手術を希望されるケースも多くみられます。一方、できもので受診される患者様の多くは上記のような良性腫瘍であることがほとんどですが、中には悪性を考えなければならないケースもあります。そのため、できものの手術を行う前に適切に評価をすることが大切になります。
当院ではダーモスコープという特殊な医療機器を用いて、できものを手術する前に良性か悪性かを適切に評価するプロセスを踏んでいます。ダーモスコープはライトがついた拡大鏡のような診療機器で、皮膚表面からの乱反射を軽減させることで肉眼では見えない病変内部の色素や血管の状態をみることができるため、ほくろやイボの診断はもちろん、様々な皮膚疾患を診断するのに役立ったり、皮膚がんかどうかの評価にも使用することができます。
仮に検査の後に悪性の病変であった場合でも、近隣の対応可能な総合病院、大学病院に適切にご紹介をさせていただきますので、ご安心ください。
また、当院では上記の良性のできものをはじめとして、できものの手術を希望して受診された患者様には、原則受診していただいた当日に手術を行えることを目標とした体制づくりを行っています。
「このできものは何だろうか?」、「できものが大きくなってきている」、「擦れて日常生活に支障がある」、「痛みがあって早くなんとかしたい」などお困りのことがございましたら、お気軽にご相談いただければと思います。
当院ではできものの手術をする際に、主に下記の3つの方法で行っています。具体的にどの方法を選択するかは
できものの”種類”、”大きさ”、”部位”などに応じて適切にご提案させていただきます。
ラジオ波という一般的な電気メスの約10倍にあたる4.0MHzの高周波数帯を採用しているメスを使用しています。組織に対する集中性が高いため、過剰な熱のダメージを抑えて組織損傷を最小限にしてできものの組織を蒸発させて除去する方法です。従来の電気メスと比べて組織へのダメージが少ないこと、出血が少ないこと、縫合や抜糸も不要であることが高周波メスによる手術のメリットです。
くりぬき法とは丸い形にくり抜ける形状のメスを用いて、できものを円形にくり抜いて切除する方法です。くり抜き後は縫合をせずに軟膏や医療用テープなどを使用しつつ、傷が自然にふさがるのを待ちます。このような治療法はオープントリートメントともよばれています。くりぬき法のメリットには「縫合することによる線状の傷が残らないこと」、「高周波メスのような組織への熱ダメージがないため傷が綺麗に治りやすいこと」、「皮膚の深い部分まで病変が広がるできものの場合でも取り切れる可能性が高いため再発のリスクが少ないこと」などが挙げられます。一方で、大型のできものではくりぬき法による傷跡が目立ちやすくなるため、一般的には比較的小さめのできものに対して有効な選択肢となります。
できものを周囲の皮膚を含めてラグビーボールのような形に沿ってメスで切除し、医療用の糸で縫合して傷を閉じる方法です。メリットは縫合して傷がふさがった状態で終了するため、他の治療と比べて傷の治りが早いこと、深い部分にあるできものの細胞も取り切れる可能性が高いため再発のリスクが少ないことなどがあげられます。一方で傷跡を歪みのない線とするため、”できものの大きさよりも線状の傷跡の長さが長くなる”ことがデメリットとしてあげられます。
できものの手術 | 約7,000円から |
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※できものの部位、大きさにより料金が異なります。詳細は診察時にご説明させていただきます。
※3割負担の場合の料金です。
※子どもの医療費助成制度が適用されますので、千葉県にお住まいの18歳以下の自己負担は0~300円となります。医療費助成制度の対象年齢や助成費は自治体によって異なりますので、詳しくはお住いの市区町村にご確認ください。
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